桜の花の咲くころに。。。

桜が咲く時期に生まれました。愛猫のこと、旅行記、その他いろいろ記録。 ※別のブログから引っ越ししたので、リンク先が正確でない過去記事がありますがご了承ください。

2008年02月

最近のソーキチ。



ケトアシドーシスから無事脱却できました!



そしてやっと病院にも慣れてきました。目の輝きが家にいるときと同じ感じになり、ご飯もたくさん食べています(このまま病院のネコになっちゃいそうで、飼い主としては少々フクザツ)。



しかしご飯を食べ始めたら、今度は血糖値が上がり始め(食べてるから当然なのですが)、これまでの最高値の記録更新(>_<)・・・ということで、インスリンの量を増やしたり減らしたり、まだ試行錯誤が続いています。



前の病院のモニター半日入院は3日間。ネコがストレスに弱いからという理由で早目の自宅治療に切り替わったわけですが、それが裏目に出て低血糖の発作を起こしてしまいました。血糖値が一番低くなる時間で測定不能だったとしても、病院にいるときはストレスがかかり実際の血糖値は少し上がるみたいです。だから家に帰ってリラックスしたとたん、低くなりすぎて倒れてしまったのだと想像しています(現在のドクターも同じ見解)。



しかし今回は病院の環境に慣れました。ということは、ストレスフリーの状態、つまり自宅にいるときと近い状態でインスリンの量をモニターできるということでもあります。自宅治療のリスクが軽減されますから、もう少し時間をかけて、きちんとモニターしてもらうことにしました。
(※病院で写真をいっぱい撮っているのですが、ケトアシドーシスでかなり痩せて、ブログに載せるのはちょっと忍びないです。もう少し元気な姿になるまでお待ちください)。



こんな感じで私もやっと少し安心したので、ソーキチのいぬ間に、友人を誘ってルーヴル美術館展に行って来ました。



大盛況。平日の昼間なのに入場制限が入っていました。テーマは「フランス宮廷の美」。フランス国王ルイ15世からルイ16世のフランス革命までの宮廷の調度品や小物を展示していました。



ルイ16世・フランス革命といえば、王妃マリー・アントワネット。贅沢三昧で国民の生活を苦しめた王妃としても有名です。ロココの王妃、とも呼ばれていました(以上、漫画「ベルサイユのばら」からの知識)。



そんな時代だけあって、小さな嗅ぎ煙草入れひとつとっても、金やダイヤモンドを散りばめた豪華品が!目がチカチカしそう。



銀であしらわれた食器や前菜入れなんかを見ても、「こんな大きいもの、置き場所に困るよね」。



これが庶民の感覚というものでしょう。



メチャでかい中国製の壷なんか見ても、繊細に彫刻された置物を見ても、「埃がたまって、掃除が大変そう」。



・・・私は絶対、大富豪にはなれませんね。



こんな風に書くと、「つまんなかったの?」と言われそうですが、いえいえどうして、十分楽しんで参りました!金・銀・ダイヤ、繊細で精巧な調度品、女性なら一度は憧れるものだと思うから・・・かくゆう私も、小さい頃はマリー・アントワネットの寝室のような天蓋付きベッドに憧れ、どうやってベッドにカーテンをつけてやろうかと幼い頭をひねっていたのですから。



入場者の9割が中高年のおばさまたちなのも頷けます(って、私もそのひとり[E:coldsweats01]???)。きっとみんな、子どもの頃の憧れを胸に秘めてため息をついていたのでしょうね。



小さな肖像画がはめ込んである小物入れや煙草入れもありました。これって、現代人が愛する人の写真を定期入れに入れたりするのと同じ感覚なのかしら。ひと昔前は、ロケットペンダントも流行ってたし。



人間の求めるものって、今も昔もさほど変わらないのかもしれませんね。


ソーキチの入院から6日目。毎日お見舞いに行っています。



FIV病棟には他のネコちゃんも入院しているのですが、昨日私が病棟に入ると、猫ちゃんたちがいっせいに「ふ~~~っ!」とうなりの大合唱。ショックだったのは、ソーキチも一緒になってうなっていたこと。もっとも、すぐに私だと気がついたみたいですが、噛まれるんじゃないかと手を出すのを少しためらってしまいました。他の猫ちゃんに刺激されて、ソーキチが野生に戻っているような気が・・・^^;。



そして今日、やっと点滴がはずされ、伴ってエリザベスカラーもはずされていました。静脈点滴でカリウムを注入していたのですが、身体の電解質のバランスが徐々にとれてきたみたいです。インスリンの量も少しずつ決まってきて、血糖値が安定してきました。



私が行くと、いつもお皿にご飯がたくさん残っています。病院はやはりストレスみたいで、院長先生のお話だと朝はあまり食べないとか。人の出入りが少なくなる夜に食べ始めるみたいですが、今日は私の手から全部食べてくれたので、ホッとひと安心。身体をなぜるとゴロゴロ甘えてくれるようにもなりました。あ~、抱っこしたいっ!



退院はまだ未定ですが、早ければあと1週間くらいとの話しも。早く帰ってきて欲しいと切に願う一方で、中途半端な状態で自宅療養しても、コントロールができずに再びパニックになってしまう可能性もありますから、血糖値が安定し、自力で電解質のバランスがとれるようになるまではソーキチに我慢してもらうことにします。



ソーキチ、明日も会いに行くからね。また身体をいっぱいなでるから、一緒に頑張ろう!


ソーキチのお見舞いに行って来ました。



点滴をはずさないようにエリザベスカラーをつけたソーキチは、ケージのなかですごく拗ねた目をして、恨みがましい声で泣いて私を迎えてくれました(>_<)。



「ごめんね、ごめんね~」と謝りながら身体をさすると、少し落ち着いた目になりました。私のことがわかったみたいです。



院長先生がやってきて、今の様子を説明してくれました。インスリンを打ち始めたので、昨夜に比べて今日は血糖値が少し下がっていました。ただ、今はケトアシドーシスから復活するのが第一目標。ひたすら輸液をして代謝を良くしながら、少しずつ増やしていくそうです。



院長がソーキチの頭をなぜながら、「環境にはすぐ慣れると思いますよ。でも元気になったら暴れそうな目をしているな」と笑っていました。



院長先生が去ったあともひたすら身体をなでていると、ソーキチは突然むくっと起き上がり、お皿に入っていた療養食を食べ始めました。 



がつがつと食べています。久しぶりに見る食べっぷりを夫に伝えなくてはと、急いで携帯動画に撮影。ご飯の残りが少なくなるとエリザベスがひっかかって食べにくそうなので、手ですくって口元にもっていきました。指までかじられてしまいそうな勢いで食べています。



「たくさん食べて、元気になって早く帰ろうね!」と何度も声をかけながら身体をさすると、やがて眠くなってきたのかボーっとしてきました。だるそうな「ボー」ではなく、眠そうな「ボー」なので、またまた少し安心。



1時間ほど話しかけながら身体をなぜていました。そしていよいよ帰ろうとしたとき、ソーキチが目を開けました。不安そうな目の色です。私が帰ろうとするのがわかったのでしょうか。「また明日来るから、ご飯しっかり食べてね!」。後ろ髪引かれながら、ゲージの扉を閉めました(ゲージには、ソーキチの首輪がかけられていました)。



帰り道、動画を夫の携帯にメールしました。元気に食べている様子を見て、彼もかなり安心したようです。



明日は夫婦で会いに行ってきます。


ソーキチが今朝、新しい病院に入院しました。



あれから症状に好転が見られず、どんどん悪くなっていく(もしくは停滞)が続き、毎日の点滴通院も追いつかなくなっていました。



今の病院では詳しい原因が今ひとつ掴めず。とはいっても、決して悪い病院ではないし、腎臓ガンの手術からお世話になっていてトータル的にソーキチをわかってくれている病院なので、転院にはかなり迷いました。夫と何度も、夜の2時3時まで話し合いました(単に夫の帰りが遅いからそんな時間になってしまうだけですが^^;)。



そして、改善しないままの状態では不安、未知の病院へかかるのも不安。どちらも不安要素が残るなら、いっそ別の病院でいちから治療をやり直すのも手ではないかとの結論に達しました。それに今後の長期療養で通院に時間がかかるのは、ソーキチにも私たちにも負担になります。



長期療養が分かった時点で転院のことが頭にあったので、なるべく近くて評判の良い病院について色々と情報を集めていました。セカンドオピニオンを求めて2度ほど電話をした病院があり、好印象をもっていたので、思い切って出かけてみました。



「動物大好きおじさん」という印象の院長先生の説明は明快でした。猫のことをよく知っている感じで、糖尿病の猫ちゃんも他にたくさん通院・入院しているようです。これまでの経緯、ソーキチの様子、口臭で、ケトアシドーシスという高血糖のひどい症状であると判断されていました。



すぐに入院治療をしてもらうことになりました。高血糖を防ぐにはインスリンを打つしかないのですが、脱水・食欲のない状態で自宅でインスリンを打つなど、危なくてとてもできませんから・・・。



そうそう、入院の際に首輪をはずすように言われたのですが、首輪についていたイフのペンダントを見た院長先生が、



「あ~これつけてるんだ。つけている子多いね~。いいよいいよ、首輪は危ないからはずすけど、ペンダントはゲージにぶらさげておこう」



こういうものにも柔軟に反応してくれる先生に、ちょっと嬉しくなりました。



新しい病院へソーキチをあずけたその足で、前の病院へ転院の報告とこれまでのお礼に行きました。突然の転院で担当医はちょっと動揺を隠せないようでしたが、通院に時間がかかることはドクターも気にしていたようで、ソーキチが良くなるならと快く同意してくださいました。そして、何かあったらまた力になりますとも言ってくれました。ガンを治してくれた担当医だったので、思わず涙が出ました。



今日は朝から泣いてばかりです。病院でソーキチと別れるとき、これまでの担当医に別れを告げるとき、そして家に帰ってきて、ソーキチがいないのだと気づいたとき・・・。



ソーキチに忘れられないように(笑)、毎日お見舞いに行きます。



一日も早く帰ってきて欲しいです。



※イフでお世話になったOrangeCafeさんからお見舞いのお花をいただきました!
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 じっくり眺めていると、鮮やかなオレンジが、疲れた心身を癒してくれます。



 あたたかい心遣いに、お花を見たとき、またまた涙がこぼれました。


元気も食欲もないソーキチ。とりあえず2日間だけインスリンを1単位に減らし、昨日、夫が病院へ連れて行きました(事情があって私は家でお留守番)。



しかし血液検査に異常なし。ドクターも「なんで元気がないのかなあ」。検査結果や症状や触診やらを総合して頭をめぐらせているうちに、これは脱水が原因ではないかとひらめいたようです。



初期の段階でできるだけ早く血糖値を下げたいがために、低血糖値が測定不能になるにもかかわらず、2単位を強行しました。



ところが使用中の「ノボリン」というインスリンは作用時間が長め。ソーキチの場合は結果的に、朝に打った2単位が切れる前に再びノボリンを投与する形になり、これを繰り返しているうちに一日中低血糖という状態になり、発作を回避するためにたびたび砂糖水を飲ませる。しかし砂糖水も飲ませすぎると脱水になる。この悪循環が続いたわけです。



砂糖水を与えすぎた・・・と少し自分を責めました。しかし低血糖状態なのか単に眠いだけなのか、猫の場合はこの見分けが難しいため(お医者さんでもよくわからないみたい)、砂糖水を飲ませるのは仕方がない処置だそうです・・・。



幸い血糖値が200台という初期の目標数値に下がっていたので、当面のインスリン投与は1単位を二日おきにして、低血糖を防ぐという治療方針に変わりました。さらに、注射を打つ前に朝食を与え、3分の1以上食べなければ、その日のインスリン投与は中止。インスリンを減らすと今度は血糖値が上がる可能性があるので、決して良いことではないのかもしれませんが、まずは体力回復が第一です。3日間は通院で点滴し、家で食事をとらせるようにします。



帰ってきたソーキチは、お腹に大きなコブができていました。皮下に点滴液がたまっているのですが、脱水がひどいのでなかなか全身に回らないんですね。そういえば一昨日皮下注射したときも、皮膚が固くなっていて針を入れるのに苦労しました。



点滴が効いてきたのか、夕飯のときはちょっとだけないてご飯を催促してくれました。その姿を見て、夫も私も大喜び。



相変らず処方食は食べてくれないので、大好きなアジの猫缶にナイショで処方食をちょびっと混ぜています。それでもばれちゃうから、猫の嗅覚ってやっぱすごいなあ。



ともあれ腎障害などの重篤な合併症ではなくてホッとしました。


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