2年ぶりの歌の発表会が終わりました。



おととしの発表会が終わってから一年以上もブランクがあったのですが、ソーキチの自宅治療のペースがつかめてきたあたりから、発表会へ向けてレッスンを再開していたのです。



今年はこれまたミュージカルナンバーのメモリーを選びました。最初は日本語で発表するもりで練習していましたが、やはり英語のほうがしっくりくるような気がして、途中で英語に変更。



しかし前回にこんな出来事があったせいか、今年は必要以上に「うまく歌いたい」という欲求が先に来てしまって、なんだか妙にプレッシャー。練習を重ねてもうまくなっているとはどうしても思えない。ブランクがあったのにちゃんと上達してるよと先生は励ましてくれていたのですが、なぜか素直に受け入れられない[E:despair]。

挙句の果ては最後のレッスンでピアノ伴奏と合わせた録音を聞いてかなり落ち込み、その後の自宅練習もほとんど放棄[E:sad]。



「歌うだけで十分楽しい」といういつもの気持ちに戻れないまま当日を迎えました。それでも本番はできるだけ力を出したいので早めに会場入りし、エレイン・ペイジのオリジナルを聞いて雰囲気を確認、録音したピアノ伴奏で30分ほど練習しました。



そして本番。



とにかくていねいに心を込めて歌おうと決心しました。伴奏をよく聞きながら慌てずに。うまく歌えなくてもていねいに気持ちを込めることはできるはず。 ダテに歳はとってない!(笑)



元々本番には強いらしくてさほど緊張もしないほうなのですが、今回はその限りではなく心臓が喉から飛び出すんじゃないかと。スタンドマイクを通して、歌声と一緒に心臓の鼓動も届いてしまいそう。



口周りの筋肉がこわばり、練習のときのように動きません。



そして演奏終了――。



MC担当のボーカル科の先生に「難しくて、しかも有名な曲ですね。どうでしたか?」と聞かれて心の中で叫びました。「この曲難しかったんだ~!」。好き嫌いだけで曲を決めるのは毎年のことですが、それにしてもまぬけ過ぎです[E:coldsweats01]。



出来ばえがどの程度だったのか自分ではまったくわからず。歌っている間のことをあまり覚えてないんです。こんなこと初めて。まるで夢のなかにいるみたいで・・・それだけ必死だったみたいです(でも真ん中の席に座っていた義母と夫が携帯カメラで私を写している姿は覚えています・笑)。



しかしインタビューの最中、舞台袖にいた私の先生から「うまかったよ!」というかけ声が。それを聞いたとき、ああ何とか歌えたんだなとおぼろげながら知りました。その後会場の外で先生が、これまでで一番うまく歌えていたメモリーだった、練習の成果だよと言ってくれました。教室の受付担当のママさんも「最高のできだったんじゃない?」。ほっとした瞬間でした。



今回は友人2人、義母、義姉、夫の4人が聞きに来てくれました(このブログでもおなじみのシュガコちゃん、ありがとう)。毎回来てくれている義母と義姉からは、今回が一番上手だったとの感想をもらいました。友人2人も「声しっかり出てたよ。良かったよ~」。



そして一番気になる亭主どのの評価は・・・・





「アップダウンの激しい歌だから、高音が出ないかもって心配だったけどちゃんと出ていたね。伝わるものがあったよ。とても良かった」。



彼も私と同じく、ジェットコースターに乗ってみたいにハラハラしてくれていたのね。これで前回のリベンジが果たせたみたいです。ざまーみろ~[E:confident][E:note]。



さらに夜、先生がメールをくれました。レッスンで注意したことをほとんど身につけて聴かせてくれて嬉しかった、と。泣きそうになりました。



実は今回の発表会が終わったら教室を退会することに決めていました。歌うのが嫌になっていたのが理由のひとつです。レッスンが厳しと感じるときでも歌を辞めたいと思ったことはなかった。でも今回初めて、歌から少し離れたくなったのです。



でも発表会が終わってこの気持ちが揺れました。辛いときがあっても歌い続けるからこそ上達することがわかったから。



辞める理由は他にもあるのですぐに復活は無理だけど、いつかレッスンを再開するなりサークルを見つけるなり、何らかの形で歌う場所を見つけていきたい。私は・・・決して歌がうまいわけではありません。それは自分でもよくわかっているのですが、それでもやっぱり歌うのが好きみたいです。それがよくわかりました。



まずはカラオケで楽しもうかな。誰か付き合ってくださいな~[E:happy01]。